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研究集会 「東日本大震災のリスクコミュニケーション」 その1

研究集会「東日本大震災のリスクコミュニケーション
            ~とくに放射線のリスクをどう考えるか~」
TwiPla → 
http://twipla.jp/events/16676


昨日、上記の研究集会に参加してきた。
浜松は遠かった・・・。
JR東海なんて、すっごく久しぶりに使ったよ。
Suicaって、JR東日本のだったのね。知らなかった。

今回の目的は、「リスクコミュニケーション」。
「リスクコミュニケーション」のお話しを聞けるなんて、そうそうないでしょう~。
あれこれ考えたことがあるので、別記事にまとめて書く。



ともかく。
最初に全体の感想とメモ。偉そうに書いちゃうもんね。
その後、ネットで見かけた感想その他についても、ちょっとふれております。


最初に、この会の趣旨説明があったのだけれど、
会のタイトルと微妙にずれている気がした。
コミュニケーションを取りたいと思っていたのだろうか?
情報を聞きたかっただけ(教えてもらいたかっただけ)なのだろうか?
主催者・講師・参加者の間で意識の差があったように思う。


■1335-1400 押川正毅(東京大学教授)
        「物理学者から見た福島原発事故とその後の推移」

1400-1405 質疑

分かりやすい。飛行機の例えとか。
救命胴着も酸素マスクもない飛行機には、乗りたくありません!

物理学者さんに限らず、専門家と言われるみなさんは、
「現在の科学では、低線量の放射線と病気(癌)の因果関係を明確に示すことは
 難しいです。はっきり言って分かりません。」と言ってくれればいいのよね。
「科学的に証明されていない≠関係がない」ってことを、
包み隠さず言ってくれればいいのよ。

    ま、そこには受け手の姿勢も関わってくるんだけれど、
     それはリスクコミュニケーションの話だな。


この質疑応答の際に、
「ミュンヒハウゼン症候群を知っていますか?」の質問があった。
初っぱなの質問だったし、わりとびっくりな勢いだったので、
ちょっと会場の雰囲気が変わった。
なんか上手く質疑がなされていない感じだった。
ツイッターで調べたらすぐ見つかった(ストーカーじゃないよ~。)
「放射線障害ではないかと症状を訴えている人たちの中には、相当数、
 放射線障害ではなくストレスによる症状の人がいるのではないか」と言うことが
言いたかったのではないかと推測される。
この質問自体は、さほど問題はないだろう。
(ストレスによる疑似放射線障害を、ミュンヒハウゼン症候群と言うかは別として・・・)
(今ここで、質問するべき内容かどうかも置いておいて・・・)

  *この辺に、会場内の意識の差が見られると感じた。


■1405-1430 早川由紀夫(群馬大学教授)
        「火山学者から見た福島原発事故とその後の推移」
        
pdfファイル http://ow.ly/8lfvy

分かりやすかった。
必要なこと伝えたいことがざっくり伝わった感じ。
火山灰の説明が入っていたのも分かりやすかった。
早川先生って火山の先生だったのねって分かる。
なぜ早川先生が、マップを書けたのかも分かる。

 関東ローム層の成因は、まだあまり認識されていなくて、 
  世間的には「富士山の火山灰が風化したもの」ということになっている。
  (風塵(レス)説は、一部ではトンデモ学説の扱いだ)
  この説って、地向斜がプレートテクトニクスになったくらいの
  大転換だと思うのだけれど、いつになったら教科書書き換わるんでしょう?
  毎年教えながら微妙な気持ちになるのですよ。
  (教科書通りに教えてるんだけど・・・)



■1430-1440 小山真人(静岡大学教授)
        「静岡県内の放射線量分布と汚染状況についてのコメント」


富士川から西の見かけ上の高線量は、
地盤を作っている岩石のせいだから、そちらは安全だよという話。
小山先生も、放射性物質(粒子)の挙動は、火山灰とよく似ていると話していた。

○1440-1445 質疑応答
ここでも、質問は出されてたけれど、
一方的な感じで、コミュニケーションが持てているとは感じられないものもあった。
「納得」が感じられる質疑応答でも、上意下達の印象をぬぐえない。


「火山灰を研究している人は、見えない放射性物質が見える。
 どこにたまっているかが分かる。」

だからといって、その後の放射能がどんな挙動をするかまでは、分からない。
砂粒や粘土粒と一体になっている放射性物質の挙動を推定するのは、
火山灰の研究者はできる。
でも、水に溶け出した放射性物質がどのように動くかは、分からない。

ここは、分けて考えないといけないところだな。
今現在も高放射線量の地域があるのだから、
土粒に固着している放射性物質はあると考えられる。
が、一部は水に溶け出し、地下に流れていっているものもあるだろう。
残っているものと、流れていったものの、割合は分からない。
今後どう動くかも分からない。
どちらか一方だけを見ていると、見誤るかもしれない。
(でも、今の流れは、ほとんど固着しているという見方?)


■1445-1510 吉川肇子(慶應義塾大学教授)
   「リスクコミュニケーションの視点から見た東日本大震災とその後の推移」
   
pdfファイル  http://ow.ly/8lKOq

いちばん聞きたかったところなのだけれど、
内容いっぱいありすぎ、頭パンクする。

「リスクコミュニケーションという言葉ができたのは、1984年。
 新しいものの考え方。」

定義「情報や意見のやりとりの相互作用的過程」
 「相互作用」がポイント。一方的な情報伝達や単なる情報交換ではない。
 お互いが「納得」できていることが大切。」

「リスクコミュニケーションの発展段階」というのが興味深かった。
数値からコミュニケーション(相互作用)へ。

リスクコミュニケーションの問題

ちょっといろいろ考えるところがあるので、詳しくは別記事書く。

リスクコミュニケーションとは何たるかを、
大雑把に知るには良かったと思う。
これを手がかりに、さらに自分で調べることができた。

「風評被害」については、
説明が早すぎてついていけなかった。後でスライド見たら、だいぶ分かった。
でも、今のところあまり興味がないので、保留。


「人間観」がものをいうってどういうことだろう。
相手をどう理解しているかってこと?
相手を知らないと、良好な意思の疎通ができないってことでいいのかな。



■1510-1520 前田恭伸(静岡大学准教授)
      「リスクコミュニケーションについてのコメント」


「コミュニケーションが上手くいくかどうかのポイントは、信頼関係。」

情報の送り手を信頼していないと、その情報には「納得」できない。
逆に、負の評価を与えることにもなりかねないということだな。

リスクコミュニケーションが円滑に進むようにするためには、
リスク論の普及が必要であるらしい。
これは、送り手受け手どっちにも必要だろう。

今のところ、受け手(市民?)は、情報を与えられることに慣れているからな。
良質の情報を与えられて当然、与えないのは送り手がおかしい、くらいの
感じがする。
送り手にしたって、こんなこと言うとパニクっちゃうし、
難しくてどうせわかんないよね的な雰囲気を感じる。
そこが問題で、何とかしていきたいよねということで、
このような会が催されたりしているわけだ。

放射能の場合は、
「科学的な知識の不確実性」と「受容性」の差が大きく、
コミュニケーションの妨げとなっているらしい。
(まさに、その様子がこの会場の中に見られていると思う。)

リスクが不明確(価値観が違う)中で、
コミュニケーションを取るにはどうしたら良いのだろうか。



長くなったなぁ。
最後の総合討論は、別記事にする。

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